披露宴イメージ

いろいろあったいとこの披露宴

父は、兄弟、姉妹が多くて従姉妹もたくさんいました。
その中で父の姉は体が弱くて心配した祖母が道路を挟んで向かい側の家を用意してそこで結婚生活をスタートしました。
そのため、我が家といとこの家は行き来も多く、いとことは兄弟のように過ごしました。
いとこのお母さんが亡くなった時も、うちの母が親代わりであれこれと面倒を見ていました。
いとこが、高校に上がるころ伯父の再婚話が持ち上がりました。
いとこの一番上の兄はもう就職していて、妹は中学に入ったばかりでした。
妹は新しいお母さんをすんなり受け入れましたが、真ん中のいとこは、父親の結婚を最後まで反対しましたが、伯父は再婚しました。
真ん中のいとこは、我が家で暮らすことになりました。
まだ小さかった私は大好きないとこと一緒に暮らせることがうれしくてはしゃいでいましたが、昔みたいにいとこが笑ってくれない事が気がかりでした。
それでも、祖父や祖母、うちの両親と一緒に暮らしているうちに穏やかになり、父親とも和解して高校を卒業して、都会に働きに出ました。
お盆やお正月には、なぜかいつも我が家に帰ってくる従兄弟があるときにお嫁さんになる人を連れてきました。
うちの父と母に仲人をしてくださいと頼みに来たのです。
うちの父は、中学を卒業してそのまま漁師になったので、気の利いたことも言えないからと一度は断ったのですが。
親代わりにずっと育ててくれた、叔父さんと叔母さんのようにやさしく、大きな心で、子供たちを見守ることができるようになりたいという、いとこの思いに父は仲人を引き受けました。
父が仲人を引き受けてから、披露宴のその日まで毎日が結婚式の練習です。
母は、本を読んだりするのが大好きなので、父の仲人挨拶の原稿も母が書きました。
家で私たち姉妹が見ている前で原稿を読む姿がカチンコチンで、本当に父はこういったことが苦手なんだなと思いました。
それでも息子のように育てたいとこの為に、頑張る父を私たち姉妹3人はいつの間にか応援していました。
なんとか、スムーズに読めるようになって結婚式当日です。
私たち姉妹もおめかしをして、出席させてもらいました。
花嫁、花婿がきれいで、はじめての結婚式にドキドキしていた私でしたが。
父が仲人挨拶を始めた時には、ドキドキは別のドキドキに変りました。
母は、あまりの緊張の父の姿に泣いているふりして笑っているし、父は原稿をまっすぐ手を伸ばして読んでいるしで私たち姉妹も下を向いて笑ってしまいました。
それでも、和やかに披露宴が終わった頃には、父の緊張もほぐれていました。
家に帰って父から笑っていた事をちょっとだけ怒られましたが、いい思い出の披露宴です。

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